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ランサムウェア:急増しているサイバー犯罪

Webサイトがビジネスの成功に欠かせない存在となっている現状を受けて、ここ数年、マルウェアからランサムウェアまで、世界中でサイバー攻撃の件数が増加しています。一見、何の問題もないように見えますが、これらの侵害は、企業のWebサイトだけでなく、ビジネス全体に深刻なダメージを与える可能性があります。悪意のある行為は、業務を停滞させ、顧客の購入を妨げ、評判を落とし、全体の利益率に影響を与えます。言うまでもなく、デジタル資産を守ることは、Webサイトを持つことと同様に譲れない側面です。 敵を知ることは、Webサイトを守るための第一歩です。悪意のある個人が個人的利益を得るために行うサイバー攻撃はさまざまです。中でもランサムウェアは、最も好んで利用され、最も懸念されているサイバー攻撃です。

ランサムウェアとは


ランサムウェアとは、その名が示すとおり、機密データの侵害と調達を金銭的な利益に結びつけるマルウェアの一種です。このような攻撃を行う悪意のある人物は、多くの場合、多国籍企業を標的にしています。これらのハッカーは、企業や組織が要求に応じない限り、個人情報を公開、削除、凍結すると脅します。 ランサムウェアの攻撃は、間違いなく組織に大きな損害をもたらします。

ランサムウェア攻撃の仕組み


ランサムウェアの種類によって、ハッカーがネットワークにランサムウェアを仕掛ける方法はさまざまです。最も一般的な方法の一つは、スパムメールによるダウンロードです。いったんダウンロードされると、実行ファイルが標的のシステム内で起動して攻撃を遂行します。この侵害によってデータが暗号化され、アクセスできなくなり、実質的に人質となります。

ランサムウェアの種類の違いとは


マルウェアと同様に、ランサムウェアにも種類があります。これらの種類は、アプローチや深刻度が異なりますが、いずれも標的となる組織から金銭を脅し取ることを目的としています。

暗号化型ランサムウェア

このタイプのランサムウェアは、コンピュータやネットワークに潜り込んで、暗号化可能な特定のデータを標的にします。通常は、ファイル、スプレッドシート、PDFなどをターゲットにします。暗号化型ランサムウェアの場合、被害を受けたユーザーは同じコンピュータ上にある標的以外のファイルにはアクセスできますが、標的にされた重要ファイルにはアクセスできなくなります。

ドクスウェア(doxware)

ドクスウェアの特徴は、その破壊力にあります。このタイプのランサムウェアは、データを削除すると脅すだけでなく、データを公開することも意図しています。

スケアウェア(scareware)

ほとんどのランサムウェアと同様に、スケアウェアはユーザーのデータへのアクセスを制限します。ほかと異なるのは、身代金をゆすり取る手口です。ハッカーが情報を入手すると、ウィンドウのポップアップでユーザーのコンピュータのスキャンを開始し、対価を支払って問題を解決することを提案します。身代金を支払わない限り、コンピュータを使用することはできません。

画面ロック型ランサムウェア

暗号化型ランサムウェアとは異なり、画面ロック型ランサムウェアはコンピュータ全体をロックします。脅迫的な身代金請求書が表示されるだけで、どのアプリケーションにもアクセスできなくなります。

ランサムウェアの攻撃を防ぐには


先に述べたように、ランサムウェア攻撃の影響はビジネスに悪影響を及ぼします。侵害が深刻な場合は、会社の業務が完全に停止する可能性すらあります。ランサムウェアの攻撃に備えて対策を練ることよりも、ランサムウェアを未然に防ぐことが、ネットワークを保護するための最善の方法です。

従業員への教育

ランサムウェアに対する最初の防御策は、従業員です。同様に、従業員が攻撃の主な原因となることもあります。ランサムウェアが標的のネットワークに侵入する方法はいくつかあります。多くの場合、これらの試みは正当なものに見えます。悪意のあるコンテンツを見分けるには、鋭い観察眼が必要です。 従業員にランサムウェアを見分けるスキルを身につけさせることで、この悪質な脅威がデジタル資産に影響を与えるのを防ぐことができます。

すべてのデバイスがマルウェア対策アプリケーションで更新されていることを確認

マルウェア対策アプリケーションはランサムウェアを検知できます。ゼロデイセキュリティ対策に投資することで、この種の データ侵害によって会社が大損害を被らないようにすることができます。ただし、配備したマルウェア対策アプリケーションは常に最新の状態に更新しておくことが重要です。そうしないと、このセキュリティ対策のメリットを十分に受けることができません。

バックアップの確保

バックアップを取っておけば、攻撃を受けても日常業務を遂行することができます。これにより、大きなダウンタイムを発生させることなく、状況に対処する時間を確保することができます。侵害時に技術チームや担当者が感染を食い止めることができれば、感染したコンピュータを完全に処分し、ハッカーのいっさの要求を拒絶することができます。

サイバー攻撃を受けたときの対処法


繰り返しになりますが、ランサムウェアに関しては、企業は攻撃に対処するよりも防御をしっかり固める方が賢明です。とはいえ、どんなに防御を固めていても、ネットワークに侵入しようとする悪意のある人物はいます。 Webサイトやシステムが四面楚歌の状態に陥った場合、状況を収束させるためには、以下のような対策が必要です。

身代金を払わない

身代金を支払って業務を継続したいと思うのはやまやまですが、ハッカーの要求に屈してしまうと、彼らが悪質な行為を続ける後押しをすることになってしまいます。身代金を支払うことで、同じハッカーからのさらなる攻撃にさらされる可能性があります。

ネットワークを遮断して他のコンピュータを守る

攻撃を受けている間は、他のデジタル資産を保護することが最優先です。感染したデバイスをネットワークから切断します。オフラインにして、身代金請求書の写真を撮ります。侵害の事実を記録しておけば、関係当局への報告が必要になったときに役に立ちます。

バックアップをチェックする

他の資産がすべて保護されたら、バックアップを確認します。失ったものがファイルに保存されていることを確認します。これで、データをすべて削除するという脅しに屈することなく、ランサムウェアに対処できます。

ランサムウェアを削除する

情報の安全を確保したら、今度はデバイスからマルウェアを除去します。ほとんどのウイルス対策プログラムは、ランサムウェアを削除できます。巧妙なランサムウェアの場合は、専門家に依頼するのが一番です。

場合によっては法執行機関に連絡する

すべての攻撃が同じというわけではありません。取り返しのつかない損害を被るほどの深刻な感染が疑われる場合は、関係当局に連絡してください。 Webサイトを運営してオンラインプレゼンスを確保することは、簡単なことでも、わずかな費用でできることでもありません。しかし、デジタル化が進んだ今日の世界では、より多くの人々にリーチし、現在の状況の中で自社の関連性を維持するためには、Webサイトが鍵となります。 もちろん、デジタル資産の保護は最優先事項です。パンデミックの影響でサイバー脅威が高まることが予想される中、サイバーセキュリティに資金をかけることで、サイバー攻撃の余波による真のコスト以上の効果を得ることができます。

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本記事はセキュアブレイン英語サイトの翻訳です。
https://www.securebrain.co.jp/eng/blog/what-is-ransomware/