2022年度上半期における、金融機関をターゲットとしたフィッシングの増加
警察庁からも、フィッシングによるとみられるインターネットバンキングに係わる不正送金が8月下旬から9月にかけて急増していると注意喚起が出されています。2019年に過去最高を記録した後に、減少傾向を見せていたのですが、一転して、急増に転じているため、今後の動向に注意が必要と考えられます。
出典:
警察庁「フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について(注意喚起)」
https://www.npa.go.jp/cybersecurity/pdf/20220922press.pdf
銀行向けフィッシングに関しては、弊社パートナー企業であるBBソフトサービスから2022年11月4日に公開された、2022年上半期(2022年4-9月)インターネット詐欺レポート(*)でも触れられています。
*https://www.sagiwall.jp/report/2022_firsthalf.html
こちらによると、インターネット詐欺の手口の構成比では、2022年上半期は、フィッシングが約6割を占めると報告されています。
フィッシングのターゲットとなったサービスの構成比では、クレジットカードと銀行の金融機関だけで8割にも上ります。
2021年下半期 | 2021年上半期 | |
---|---|---|
クレジット/ファイナンス | 26.43% | 67.46% |
銀行 | 1.79% | 13.51% |
その他 | 71.78% | 19.03% |
「2022年上半期(2022年4-9月)インターネット詐欺レポート」をもとに作成
内訳をみますと、クレジットカードが約7割を占めていると報告されています。また、ターゲットとなったサービスで注目すべき点は、銀行の構成比が大きく伸びている点です。
インターネット詐欺リポート(2022年9月度)(*)でも紹介されていましたが、2022年9月に入りフィッシングにおける月毎の構成比が、前月の180倍の約3割に増加したということが報告されています。特に直近で急増しているのがわかります。
*https://www.sagiwall.jp/report/202210.html
金融機関様におかれましては、フィッシングが増加傾向にあることから、注意が必要な時期であり、引き続き対策が必要とされているかと思います。
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