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EDRセキュリティに投資するメリット

今日、デジタル資産を所有するだけでは、ビジネスを拡大・発展させることはできません。オンラインやソーシャルメディアでの存在感は重要なマーケティングツールですが、資産を保護することは資産を作ることと同じくらい重要です。テクノロジーの出現により、企業はさらなる高みを目指すことができるようになりました。歴史上初めて、企業は身近な地域の枠を超えて顧客との関係を築くことができるようになりました。しかし、その反面、代償もあります。インターネットの普及に伴い、サイバー攻撃が増加しました。

事業規模にもよりますが、1回のサイバー攻撃で企業は300万ドル以上の損害を被る可能性があります。このような統計がある以上、企業はこのような悪質な脅威を軽視してはいけません。サイバー攻撃から企業を守る方法があります。その有効な手段の一つが、EDR(Endpoint Detection and Response:エンドポイントでの検知と対応)セキュリティツールです。

EDRセキュリティとは


EDRセキュリティツールを理解するには、エンドポイントとは何かを知ることが重要です。エンドポイントとは、ネットワーク上のデバイスであり、ネットワークそのものではありません。これには、特定のネットワークに接続されたコンピュータ、ノートパソコン、携帯電話などが含まれます。EDRは、これらのエンドポイントを監視して不審な活動を検出します。

EDRは、ハッカーがネットワークにアクセスするために利用するエンドポイントを守る、効果的なセキュリティ対策です。エンドポイントを保護対象にすることで、セキュリティの層を1つ付け加えることができます。この種の保護オプションは、従業員が所有するデバイスを仕事に使用することを奨励している企業にとって理想的です。

企業がEDRセキュリティツールを優先的に導入するべき理由


EDRセキュリティツールは企業のデジタル資産を守るための実用的な手段ですが、他のセキュリティ対策と併用することで最も効果的であることを知っておく必要があります。それでもなお企業がEDRの導入を検討するべき理由を以下に挙げます。

•会社のセキュリティの健全性を透明化

ほとんどのITチームは、優れたマルウェア対応プロセスを確立しています。しかし、そのITチームでも、ネットワークの状態を常に把握することには大きな盲点があります。攻撃者は、この透明性の欠如をよく悪用します。これらのハッカーは、管理チームが深刻な攻撃を検知するまでに通常数週間かかることを知っています。 EDRセキュリティツールは、ネットワークの健全性について明確な全体像を提供するだけでなく、他のデバイスが攻撃の影響を受けていないかどうかも判断できます。これらの情報は、ネットワークの弱点を特定し、それらのエンドポイントのためのより強力な拠点を作るために非常に重要です。

•気づかれない攻撃を検知

サイバー攻撃では、脅威が迅速に検知されなかいと、その悪影響は倍増します。どんなに高性能な検知ソフトウェアでも、時間がたてば初歩的な攻撃には勝てないことがほとんどです。

予防は治療に勝るものです。しかし、サイバーセキュリティにおいては、過去に発生した悪意のあるインシデントをピンポイントで検出することが、予防策を補完する優れた手段となります。ほとんどのEDRセキュリティツールには、侵害の兆候(IOC)を特定する機能があります。繰り返しになりますが、このツールを武器にすることで、会社は攻撃に対してより適切な対応を取ることができます。

•問題の対応時間の短縮を実現

攻撃の影響を最小限に抑える最善策は早期発見です。脅威を早期に発見すれば、ネットワークが甚大な被害を受ける可能性は低くなります。ITチームが侵害を特定して対応策を策定するまでに、平均3時間かかります。 EDRセキュリティツールはこのプロセスを加速して攻撃の拡大を防ぐことができます。EDRツールの中には、感染したエンドポイントを隔離できるものがあります。感染したデバイスが隔離されると、ITチームは脅威に対し、実用的な対策を行うための時間を確保できます。

•過去の攻撃について理解する手段を提供

「敵を知ることは戦いの半分を制する」と言われます。この言葉は、サイバーセキュリティの分野でも当てはまります。EDRは分析者にとって素晴らしいツールであり、攻撃の連鎖を完全に把握することができます。このステップは、同様の攻撃からネットワークを守るための、より優れたセキュリティプロトコルを開発する上で非常に重要です。

EDRセキュリティツールに期待される機能

多くのセキュリティソリューションと同様に、EDRにも様々な形態があります。さまざまなセキュリティプロバイダーが、それぞれ異なるEDR機能を提供しています。しかし、ほとんどの場合、すべてのEDRツールには以下のような基本要素が求められます。

•レポートコンソール

レポートコンソールは、EDRツールの情報ボードとして機能します。コンソールでは、ネットワークの全体的な健全性が詳細に表示されます。コンソールでは、メインネットワークに接続されているすべてのエンドポイントのセキュリティステータスに関する可視性と透明性が提供されます。

•高度な対応機能

EDRツールの最も優れた機能の1つは、高度な分析を行い、ネットワークのニーズに応じて論理的なソリューションを提供する機能です。この機能により、ユーザーは過去の攻撃についてより多くの情報を得ることができ、EDRの分析に続くセキュリティ提案を熟考することができます。

•エンドポイント検知

特定のエンドポイントに対する脅威やリスクを検知し、報告する基本機能です。

•ユニバーサルOSサポート

企業のネットワークにはさまざまなオペレーティングシステムが使用されています効果的なEDRツールは、ほとんどのオペレーティングシステムで容易に動作します。

•予防機能

サイバーセキュリティを扱う上で、検知は重要ですが、それだけでは十分ではありません。脅威を防止することは、システムを保護するための重要な要素です。効果的なEDRツールは、任意のエンドポイントからネットワークへの攻撃の影響を最小限に抑える予防策を採用しています。

•統合

ネットワークセキュリティは総合的な取り組みです。会社のデジタル資産を完全に保護するためには、ほとんどの場合、さまざまなソフトウェアが相互に補完し合う必要があります。サイバーセキュリティへの多層的なアプローチのためには、EDRツールはAPIまたは内蔵の統合機能に対応している必要があります。

結論


企業のサイバーセキュリティに取り組むには、企業経営と同様に、多面的なアプローチが必要です。サイバー攻撃の脅威からデジタル資産を守るには、1つのセキュリティソリューションだけでは不十分な場合があります。EDRソリューションは、追加の保護レイヤーを提供することができます。

デジタル資産は、物理的な投資と同様に保護する価値があります。セキュアブレインのサイバー攻撃監査サービス(https://www.securebrain.co.jp/products/cycraft/index.html)は、自動ファストフォレンジックによるAI分析、インシデント調査、脅威ハンティング(侵害調査)を行い、すぐに活用可能なサイバー監査レポートを提供します。 CSIRT担当者や企業のシステム管理者は、AI によって導かれたサイバー攻撃監査レポートを活用し対策することで、フォレンジック調査時間の大幅短縮や二次被害のリスクを軽減します。

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本記事はセキュアブレイン英語サイトの翻訳です。
https://www.securebrain.co.jp/eng/blog/investings-in-edr-security/