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FATF(金融活動作業部会)第4次対日相互審査報告書が公表されました

FATF(金融活動作業部会)第4次対日相互審査報告書が公表されました

2021年6月21日~25日に開催されたFATF全体会合において、「第4次対日相互審査報告書」が採択され、8月30日(月)にFATFより公表されました。その中で、国内金融機関等におけるマネー・ローンダリング及びテロ資金供与の対策状況として、“moderate level of effectiveness”と判定され、実質不合格とも言われる厳しい結果となりました。この結果を受けて、今後3年間の「マネロン・テロ資金供与・拡散金融対策に関する行動計画」も策定され、今後の改善が計画されています。金融機関等では、令和 6 年春を期限として、取引モニタリングの強化を図るとともに、期限を設定して、継続的顧客管理などリスクベースでのマネロン・テロ資金供与・拡散金融対策の強化を図る計画が立てられています。

継続的顧客管理や取引のモニタリングの強化をするにあたって課題もあります。報告書の中では、この継続的顧客管理や取引のモニタリングに関する現状分析がなされています。例えば、疑わしい取引の届け出が「基本的な類型や疑わしい取引の参考事例を参照して提出されている傾向」があるとの指摘もあります。近年、犯罪者の手口は巧妙になってきており、新手の攻撃にも対応していくためにも、継続的なチューニングでも必要になってきます。固定的なルールやパラメータでモニタリングを行っても効果は期待できません。また、顧客の特徴や振舞いを分析して疑わしい取引を検知することなどが推奨される対策として挙げられています。振る舞いの分析など比較的複雑な分析を行うにはノウハウも必要になってきます。さらに、膨大な他の正規のアクセスに紛れ込んだ一握りの不正なアクセスを検知するには、そのための仕組みの導入、運用体制の構築・確保が必要になってきます。

これら課題にお応えするのが、SecureBrain Scam Radar(セキュアブレイン・スキャムレーダー) BDです。ネット犯罪を長年研究しているセキュアブレインがその知見を活かして、顧客の特徴や振舞いを分析し、独自ロジックのビッグデータ分析で不正な取引をリアルタイムに検知します。お客様のWebサイトに沿ったカスタマイズを行い、さらに、新手の攻撃手法にも、Scam Radar BDサーバーのチューニングにより対応します。チューニングに伴うWebサービス事業者様でのご対応は不要です。このため、Webサービス事業者様の手間・負担なく、新手の攻撃に迅速な対応が可能となります。モバイルアプリケーションにもScam Radar Mobile SDKで対応します。本SDK を利用することで、既存のモバイルアプリケーションにセキュリティ専門ベンダーであるセキュアブレインの不正利用検知機能を追加することが可能です。

不正検知をご検討でしたら、以下Webフォームよりお問い合わせください。

https://www.securebrain.co.jp/form/service/inquiry_input.html

参考文献

財務省「FATF(金融活動作業部会)対日相互審査報告書が公表されました」
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/convention/fatf/fatfhoudou_20210830_1.html

財務省「FATF第4次対日相互審査報告書」概要部分の日本語版
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/convention/fatf/20210830.pdf

FATF事務局「FATF第4次対日相互審査報告書」報告書本文
https://www.fatf-gafi.org/media/fatf/documents/reports/mer4/Mutual-Evaluation-Report-Japan-2021.pdf

財務省「マネロン・テロ資金供与・拡散金融対策に関する行動計画」
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/councils/aml_cft_policy/20210830_2.pdf

金融庁「疑わしい取引の参考事例」
https://www.fsa.go.jp/str/jirei/index.html